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住宅ローンは2026年以降どう変わる?固定金利と変動金利どちらが良いか徹底解説

ノウハウ

井上 大輔

筆者 井上 大輔

不動産キャリア5年

吹田市出身、吹田市在住。宅地建物取引士として18年、2級建築士、2級建築施工管理技士として35年、数々の新築・リノベーション・リフォーム現場での工事に携わる。

これからマイホーム購入を考えるとき、住宅ローンを固定金利にするか変動金利にするかは、多くの方が最初につまずく大きな悩みです。
さらに2026年以降は、金利環境の変化も見込まれており、これまでの常識だけでは判断しづらくなっています。
しかしポイントを押さえて整理すれば、一次取得の方も買い替えを検討している方も、自分に合う選び方の方向性は見えてきます。
この記事では、2026年以降の住宅ローン金利の流れをふまえながら、固定金利と変動金利の特徴と違い、どちらが良いかをタイプ別にわかりやすく解説します。
最後まで読み進めていただくことで、今のうちに確認しておきたい準備や具体的なチェックポイントも整理できるはずです。
マイホーム購入に向けて、一緒に住宅ローンの不安を減らしていきましょう。

2026年以降の住宅ローン金利動向と今の前提を整理

まず、日本銀行は2024年3月にマイナス金利政策を終了し、その後段階的に政策金利を引き上げ、2026年6月の金融政策決定会合時点で短期金利の誘導目標はおおむね1.0%程度となっています。
あわせて長期国債の買入れも縮小してきた結果、長期金利は0%近辺から2%台へと上昇し、住宅ローン金利の上昇圧力が強まっています。
全期間固定型の代表例であるフラット35の金利は、2010年代後半から2022年頃まで1%台前半が中心でしたが、2024年以降は上昇基調となり、2026年には2%台後半と、かつての超低金利水準とは明確に異なる局面に入っています。
このように、2026年以降に住宅ローンを検討する方は、「金利は低位で安定している」という以前の常識を前提にせず、金利上昇局面にあることを踏まえる必要があります。

次に、2026年時点での一般的な水準感として、民間金融機関の住宅ローン変動金利は、店頭の基準金利こそ2%台後半前後ですが、各種優遇を適用した「実際の適用金利」は0%台半ばから1%弱程度に設定されることが多い状況です。
一方、全期間固定金利型は、フラット35の最頻金利がおおむね2%台半ばから後半で推移しており、多くの民間の全期間固定型もおおよそ2%前後から2%台後半の水準にあります。
この結果、変動金利と全期間固定金利のあいだには、おおまかに1%前後の金利差が生じており、同じ借入額・返済期間であれば、当初の毎月返済額や総返済額は変動金利の方が少なくなりやすい構造です。
ただし、この差は短期金利と長期金利の形成メカニズムや、固定期間中の金利リスクを貸し手側がどの程度織り込むかによって生じており、単純な「お得・損得」だけで判断するのは危険です。

そのうえで、2026年以降に住宅購入を検討する方が、固定金利と変動金利を比較する際に押さえておきたい前提条件がいくつかあります。
まず、今後も日本銀行が物価や賃金の動向を見ながら追加利上げや金利水準の調整を行う可能性があるため、変動金利は返済期間の途中で上昇しうることを前提とした資金計画が欠かせません。
また、長期金利は市場で形成されるため、世界的な金利動向や為替、経済情勢によっても影響を受ける点を踏まえたうえで、全期間固定金利の水準も見ていく必要があります。
さらに、家計の収入の安定度や今後の教育費・転職・独立といったライフイベントに応じて、「どこまで返済額の増減に耐えられるか」という許容範囲を事前に整理し、それを金利タイプ選びの前提にしておくことが重要です。

項目 変動金利の前提 全期間固定の前提
金利水準 当初は低位水準 2020年代後半は2%台
金利変動リスク 将来の上昇を織り込み 固定期間中は変動なし
家計への影響 返済額増加に耐える前提 毎月返済額を長期安定前提

固定金利・変動金利の特徴とメリット・デメリットを徹底比較

まず、変動金利の住宅ローンは、短期金利や短期プライムレートなどを基準とした指標金利をもとに、一定のタイミングで適用金利が見直される仕組みです。
一般的には半年ごとに金利が見直され、その後の返済額は多くの場合、5年ごとに見直す方式が採用されています。
また、返済額が急激に増えないよう、1回の返済額見直しで元利返済額の増加幅に上限を設ける仕組みも広く用意されています。
このように、金利はこまめに動く一方で返済額は段階的に変わるため、金利動向と返済額の関係を冷静に把握することが大切です。

変動金利の最大のメリットは、借入当初の金利水準が、固定金利に比べて低く設定されやすい点です。
短期金利が落ち着いている局面では、総返済額を抑えられる可能性があり、同じ返済負担でも借入可能額を増やしやすくなります。
一方で、市場金利が上昇した場合には、適用金利の引き上げにより将来の返済額や総返済額が増えるおそれがあり、長期的な家計の安全性という観点では注意が必要です。
特に、返済額がなかなか増えない仕組みを利用している場合でも、金利上昇が続くと元金の減り方が遅くなる点を理解しておくことが重要です。

固定金利の住宅ローンには、借入から完済まで金利が変わらない全期間固定型と、当初10年など一定の期間のみ金利を固定する固定期間選択型があります。
全期間固定型は、借入時点で返済終了までの金利と返済額が確定するため、長期にわたる返済計画を立てやすい点が特徴です。
固定期間選択型は、当初の一定期間は返済額が変わらず、その期間終了後は金利情勢に応じて再設定される仕組みであり、固定と変動の中間的な位置付けといえます。
このように、固定金利といっても期間や仕組みに違いがあるため、自分のライフプランと照らし合わせて選ぶことが大切です。

金利タイプ 主なメリット 主なデメリット
変動金利型 当初金利が低く総返済額抑制に期待 金利上昇時に将来返済負担増加の不安
固定期間選択型 一定期間返済額が変わらず家計管理しやすい 期間終了後の金利が読みにくく長期計画が難しい
全期間固定型 完済まで返済額が一定で長期計画が立てやすい 当初金利が高めで毎月返済額が大きくなりやすい

住宅ローンを検討する際、「変動金利は必ず得」「固定金利は損になりやすい」といった極端な考え方は誤解につながりやすい点に注意が必要です。
実際には、金利タイプごとの有利不利は、その時点の金利水準だけでなく、借入期間や繰上返済の予定、家計の余裕度などによって大きく変わります。
また、全期間固定型は「安心料」としての性格が強く、長期的な金利上昇リスクを保険のようにカバーする意味合いもあります。
そのため、短期的な支払額だけで判断するのではなく、自分の収入の安定性や今後のライフイベントを踏まえ、どのリスクを受け入れるかという視点で金利タイプを選ぶことが重要です。

2026年以降「固定金利と変動金利どちらが良い?」タイプ別チェックポイント

まず、ご自身やご家族がどのようなお金の価値観を持っているかを整理することが大切です。
毎月の返済額が長期間ほぼ変わらない安心感を重視する方は、全期間固定金利や固定期間選択型が向きやすいです。
一方で、ある程度の金利変動リスクを許容しながら、当初の返済負担を抑えたい方は変動金利が候補になります。
こうした志向に加えて、今後の収入見通しや家族構成の変化も合わせて考えることで、自分に合う金利タイプが見えてきます。

共働き世帯で今後も安定した収入が見込める場合は、金利上昇局面でも返済負担を吸収しやすいため、変動金利を選ぶ余地が広がります。
一方、単独収入で残業代など変動要素が大きい方や、将来の転職や独立を検討している方は、返済額が読める固定金利で家計の土台を安定させる考え方があります。
また、教育費のピークが見込まれる時期と住宅ローンの返済期間が重なる場合は、その時期の家計負担が急に増えないかを重視する必要があります。
このように、働き方や将来の家計イベントごとに、金利タイプとの相性を慎重に見極めることが重要です。

さらに、返済比率や頭金の有無、借入額と返済期間を踏まえて金利タイプを検討する視点も欠かせません。
年収に対して返済額の割合が高めになる場合や、頭金が少なく借入額が大きくなりやすい場合は、金利上昇時の影響が大きくなるため、固定金利で上限をある程度確定させる安心感が役立ちます。
反対に、借入額を抑えつつ将来の昇給や繰上返済を積極的に予定している方は、当初の金利水準が低い変動金利で返済を進める選択肢も考えられます。
このように、ご自身のライフプランと資金計画の前提を整理したうえで、金利タイプを選ぶことが大切です。

項目 固定金利向きの傾向 変動金利向きの傾向
収入の安定性 単独収入・変動が大きい 共働き・余裕ある家計
家計の余裕度 返済比率高め・不安あり 返済比率低め・貯蓄厚め
将来の予定 教育費ピークと重なる 昇給期待・繰上返済予定

最後に、自分に合う金利タイプを選ぶための簡単な質問を用意しておくと整理しやすくなります。
例えば、「金利が上昇して毎月返済額が増えても、家計にどの程度の余裕があるか」「教育費や老後資金と両立しながら、返済を続けられるか」といった点を具体的に考えることが重要です。
また、「転職や独立などで、一時的に収入が減る可能性があるか」「繰上返済をどの時期に、どの程度行う見込みがあるか」といった視点も判断材料になります。
これらの質問に落ち着いて向き合うことで、固定金利と変動金利のどちらが自分のライフプランに合うのか、より明確に整理しやすくなります。

2026年以降に住宅ローンを組む前に必ず確認したい実践ステップ

まずは、固定金利と変動金利それぞれで、毎月返済額と総返済額がどの程度変わるのかを確認することが大切です。
その際には、想定する借入額・返済期間・ボーナス返済の有無を同じ条件にそろえて比較すると、違いが分かりやすくなります。
さらに、変動金利の場合は、金利が上昇したときに毎月返済額や総返済額がどの程度増えるか、複数の金利水準で試算しておくと安心です。
こうした試算は、住宅金融支援機構などが提供する返済シミュレーションを活用すると、具体的な数字として確認しやすくなります。

次に、将来の見直しまで視野に入れて、借入の組み方を考えることが重要です。
例えば、繰上返済を活用する前提であれば、返済期間をやや長めに設定し、家計に余裕が出た時点で元本を集中的に減らす方法もあります。
また、金利情勢の変化に応じて借換えを検討する可能性がある場合は、借換え時の手数料や諸費用も事前に確認しておくと良いでしょう。
さらに、ペアローンや単独ローンを選ぶ際には、連帯債務や団体信用生命保険の保障範囲など、万一の際のリスク分担まで含めて検討することが欠かせません。

最後に、2026年以降に住宅ローンを組むにあたっては、事前準備と専門家への相談のタイミングも慎重に見極める必要があります。
具体的には、家計の収支や貯蓄額、今後見込まれる教育費や老後資金などを一覧にし、どの程度の返済額までなら無理なく続けられるかを把握しておくことが出発点になります。
そのうえで、不動産の購入を本格的に検討し始めた段階で、金融機関や専門家に相談し、事前審査を通じて資金計画の妥当性を確認すると安心です。
こうした流れを踏むことで、金利の変動や生活環境の変化があっても、長期にわたって無理のない返済計画を維持しやすくなります。

確認すべき項目 主な内容 確認の目的
金利別試算 固定と変動の返済額比較 家計負担の違い把握
見直し余地 繰上返済と借換え条件 金利変動時の対応検討
家計の将来像 収支と教育費など整理 無理のない返済額設定

まとめ

2026年以降の住宅ローンは、固定金利と変動金利の特徴を理解したうえで「自分の家計と性格」に合う方を選ぶことが何より重要です。
金利の予想だけで決めるのではなく、収入の安定性、今後の転職や独立、教育費などのイベント、繰上返済の予定まで含めて総合的に判断しましょう。
当社では、返済比率や借入額、返済期間を踏まえたシミュレーションを行い、固定・変動どちらが適しているかを丁寧にご説明しています。
「うちのケースだとどちらが良いのか」を知りたい方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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